今シーズン就活もまっさかり。間もなく迎える6分の1の採用解禁と同時に内定が乱発されるのでは? という説もあります。すでに面接を受けている人も多数いるでしょうし、これから初めて面接の方も、さらには新卒だけでなく転職時の面接でもよくある「感触が良かったのに落ちる」こと。その中身を探ります。
普通は面接ともなれば、事前に自分の履歴やプロフィールなどをおさらいしたり、新卒学生ならガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、中途採用の転職ならこれまでの業務実績などの説明を周到に準備しているものです。面接を通じて、こうした準備情報を立て板に水でプレゼンできればかなりの手応えを感じるでしょう。
質問への受け答えも食い気味に、質問が終わる前からバッチリな回答をズバズバできれば、盛り上がった面接として好感触を感じることも多いでしょう。面接官の食いつき、関心の高さを感じれば、準備していたこと以外でもスラスラ話せたり、言いたいこと、伝えたかったことをしっかりアピールできる手応えがあるのではないでしょうか。
しかしそんなノリノリの面接だったにもかかわらず、不採用だったということがあります。逆に、大して話も盛り上がらず、そもそもものすごい志望度の高い先ではなかったのに内定をもらうということもあります。何が起こっているのでしょうか。
ちょっと面接の場面をデートに置き換えてみましょう。あまりよく知らない相手とデートをすることになりました(お見合いでも可)。はりきって準備したとっておきのトーク、輝かしい経歴、過去の栄光などズバズバと話すことができました。特に学歴や社歴、サークルのリア充っぷりなど成功談の数々。ちょっと盛った話も含め、もうこれで相手は完全にあなたのとりこになりますね?
そんな訳ない? 今どき一方的にしゃべりまくり、自慢しまくりの人間に魅力を感じる人なんているのでしょうか。デートやお見合いと面接を一緒にするのが間違いというかも知れませんが、自分に関心や好意を持ってもらうという目標は同じなのではないでしょうか?
ある程度人間関係ができ上がっていればまだしも、大して知らない人の自慢話、全然興味のないエピソードトークを聞くのは無関心を通り越して苦痛ではないでしょうか。確かに面接に呼んだのだから無関心ではないかも知れません。しかし新卒就活の超人気企業では面接官が1日に何十人下手すれば100人以上の人と会うこともあり得る状況です。面接に呼ばれたすべての人に強い関心を持つというのは、現実には難しいでしょう。
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