動画マーケティング支援のViibar(ビーバー)は6月9日、VR(バーチャルリアリティ)に関する意識調査の結果を発表した。今年は各社から専用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)が発売されるなど“VR元年”と期待され、関連ビジネスが活発になってきているが、VRを実際に体験した人は4割未満にとどまっていることが分かった。
調査対象の20〜60代までの男女1207人のうち、「VRを体験したことがない」と答えたのは63%と、まだまだVR未体験者が多い結果に。未体験者は「値段が安い、または無料で体験できる」(45%)「近くにVRが体験できる場所や施設がある」(24%)などの場合にはVRを体験してみたいと考えており、料金や場所がVR普及の大きなポイントになることがうかがえる。
一方、体験したことがある37%の層は、「TV番組を見て」(27.0%)、「イベントを通りかかって」(20.3%)などをきっかけに体験したと答えている。体験したことのあるVRコンテンツは「アトラクションや体験施設」「映画」「ゲーム」がトップ3を占める。
VRで一番体験したいコンテンツは、「観光」が460人で1位に。2位以下は「エンタメ」(411人)、「音楽」(332人)、「アニメ」(290人)と続く。VRのアダルトコンテンツの可能性も注目されているが、アンケート結果としては「その他」の自由回答欄で答えた1人だけとなった。使いたいシーンは「自宅」が609人と最も多く、続いて「アトラクション」「映画館」「VR体験専門の施設」と並ぶ。
VR体験者と未体験者で大きく意見が分かれたのが、家庭用VR機器購入の許容価格。未体験者は「5000円未満」が38%で最も多く、「5000円以上〜1万円未満」「1万円以上〜3万円未満」がそれぞれ28.6%となった。
それに対して体験者は「5000円未満」が28.1%、「5000円以上〜1万円未満」が30.7%、「1万円以上〜3万円未満」が31.3%。「5万円以上」と回答した人もいた。未体験者よりも体験者のほうが、高価格を許容している傾向がある。
5月6日から9日にかけて、アンケートサイト上で調査した。
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