さらに、2011年3月の東日本大震災もオフィスグリコの新たなニーズを掘り起こすことになった。
それは、オフィスグリコを循環型備蓄品として利用するといった動きだ。東日本大震災発生直後、首都圏のコンビニやスーパーでは、食料や飲料が売れ切れになるという事態が発生したが、オフィス内に設置されたオフィスグリコは、従業員が社内にいながら食料や飲料を確保する手段として、重要な役割を果たしたという。
「東日本大震災以降、危機管理の観点から、オフィスグリコに着目する企業が増加している。オフィスグリコでは水を販売することも可能であり、これを備蓄用としても利用したいという企業の声が増えている」という。
初期投資が不要で、15人規模の企業から導入できるというオフィスグリコの手軽さも、こうしたニーズに対応する点で効果を発揮している。
菓子は「モノ売り」に終始しがちだが、オフィスグリコでは「コト売り」を実現することで、オフィスという新たな市場を開拓していると言えよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング