イエール大学ハスキンス研究所のケン・パーク所長によれば、脳は鍛えることができる。パークは「文書には多くの情報が含まれており、脳によって推測を行う必要がある」と述べ、読書は神経生物学的にも、画像や言葉を処理するよりも脳に対する要求が高いという。つまり良質なワークアウトによって体に筋肉がつくように、読書によって脳は鍛えることができるのである。そして脳機能が向上すれば、それに波及してさまざまな健康効果を得られる可能性がある。
長生きや健康を望むなら、時間があれば読書をしたほうがよさそうだが、実際には文字を読むのなら何でもいいということではないようだ。例えば、電子書籍は場合によっては健康を害することがある。米ハーバード大学の調査では、睡眠前に電子書籍を読むと、睡眠時に生成されるメラトニンという重要な「睡眠ホルモン」の分泌が鈍くなるという(参照リンク。結果的に、睡眠までに時間がかかり、深い睡眠を妨げ、寝起きに疲れが残る。そういう状況は健康によくない。
また影響は睡眠だけでない。ノルウェーの研究では、電子書籍よりも実際の本からの情報のほうが、頭に内容が残りやすいとの結果が出ている。電子書籍よりも印刷された書籍を読んだ人のほうがストーリーの順序をよく覚えており、その差は「著しい」という。つまりこの調査では、紙の本のほうが脳を活性化させる可能性が示唆されたと言える。読書の効果を最大限に得ようと思うなら、できる限り紙の書籍を手に取ってページをめくりながら読むべきだということだろう。
そもそも健康うんぬん以前に、読書の利点については、多くの世界的な成功者たちがその価値を認めており、ビジネスパーソンなら耳を傾けるべきかもしれない。
米国の大物投資家ウォーレン・バフェットは、読書に人生の80%の時間を使っている。億万長者のビル・ゲイツは子どものころ、読書にハマりすぎて「夕食の間は禁止」というルールが決められていた。Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、2015年年始の抱負で2週間に1冊のペースで読書を行うと宣言した。1200人の大富豪にインタビューを行って自分も百万長者になった米国人コンサルタント、スティーブ・シーボルドは、富豪たちは多くの時間を読書に割いているという。
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