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» 2016年10月13日 06時00分 公開

子どもの写真をアップしまくって大丈夫なのか 親が知らない「本当の危うさ」世界を読み解くニュース・サロン(3/4 ページ)

[山田敏弘,ITmedia]

社会的・心理的な問題になる可能性

 フランスでは、小児性愛者が親のアップした写真を参考にして子供を狙っていると報告されており、2016年に入ってフランス当局は、子供の写真を過度にアップするのは危険であると警告を出している。ちなみにフランスには厳しいプライバシー法があり、自分の子供を含む他人の私的な詳細を広めることで、有罪になれば1年以下の禁固刑または最大で約5万ドルの罰金が科される可能性がある。そんなことからも、子供の写真を掲載したことで罰金や禁固刑になる親が今後出てくるかもしれないと言われている。

 さらにフランス当局は、子供が成人した後でインターネット上に私的で恥ずかしい写真が掲載されていると知ることは、子供にとって社会的・心理的な問題になる可能性があるとも警告している。

 フランスのプライバシー法からも言えることだが、こうした子供のプライバシー問題は写真だけにとどまらない。文字で記録されたものも対象になる可能性がある。さらに言うと、SNSやブログなどをオープンに、かつ活発に行う両親をもっていれば、子供が大きくなったときに、自分の両親の仕事や趣味、イデオロギーや、はたまた好きな食事に至るまで、図らずも周囲に知られてしまうことになる。

 むろん、こうした子供にからむ問題はSNS側も認識している。例えばFacebookは、2015年に英ロンドンのカンファレンスで、将来的に写真をどの範囲にシェアするのか警告するシステムを組み込むと述べている。これによって、親が子供の写真をシェアする際に、もう一度再考するよう促す機能を実現するという。

 またFacebookやTwitterでは、公開されている写真の削除をリクエストすることが可能だ。例えば友人など第3者が、自分の子供が写った写真を勝手に掲載し、削除のお願いをしても聞き入れてくれなかったとする。この場合、Facebookであれば、その写真に写っているのが13歳以下の子供なら、親がFacebookに削除要請を出すことができる。13歳以上なら子供自らFacebookのメンバーになれるので、自分で削除要請を出せる。

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