交通の便がいい「赤羽」は、どんな街なのか○○駅の拠点力(赤羽編)(1/4 ページ)

» 2016年10月21日 07時18分 公開
[小林拓矢ITmedia]

 街歩きの番組で「庶民的な街」「昼から飲める街」として、東京都・北区の赤羽がよく取り上げられている。そんな赤羽は、都心のどこにでもアクセスが容易で、交通の便がよい街でもある。

各方面へのアクセスにすぐれた赤羽駅

赤羽駅東口

 初めて赤羽駅に降りた人は、ホームの多さに驚くだろう。京浜東北線のホーム、上野東京ラインのホーム、湘南新宿ラインのホーム、埼京線のホーム。1番線から8番線まで、まるで都心の大規模ターミナルのような構造になっている。

 そんな赤羽駅は、都心の各地に向かうのに便利だ。埼京線や湘南新宿ラインに乗れば、池袋や新宿、渋谷で地下鉄各線に乗りかえることができ、京浜東北線や上野東京ラインに乗れば、上野・東京で新幹線に乗りかえることができる。地下鉄各線も可能だ。京浜東北線だけなら、西日暮里で千代田線、秋葉原で総武線といった乗りかえもできる。都内のどこに行くにも、アクセスが便利な位置に赤羽駅はある。

 赤羽駅は1885年に生まれた。1983年に赤羽線(現在の埼京線)が高架線となり、1998年に全線が高架線となった。2011年には駅ナカ商業施設「エキュート赤羽」も開業し、多くの乗降客で賑(にぎ)わっている。

 1953年度に4万6600人ほどだった乗車人員は、60年代から70年代にかけて10万〜12万人あたりとなっていた。その後は利用が低迷。8万人台を推移。しかし、ここ数年は上昇に転じ、2015年度には9万2100人となっている。

 赤羽駅には特急「草津」「あかぎ」などが停車する。快速運転を行っている列車も、赤羽には停車する。乗換駅でもあり、また23区北部の拠点駅でもある赤羽駅は、無視することができない駅なのだ。

 駅ナカには大きな商業施設が広がり、お菓子を買ったり、食事をしたりするのには便利である。

 埼京線のホームの上には、東北・上越・北陸方面へ向かう新幹線が走っており、二重の高架線となっている。埼京線自体、新幹線が都心へと向かうためにつくられた路線の副産物として生まれたものであり、そのために埼京線ホームの柱は、他線の柱よりも丈夫なモノになっている。

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