かつて1年間で4億個も販売した、菓子メーカー大手・ロッテのロングセラー商品「ビックリマンチョコ」。一時期は低迷が続いたが、2013年からは漫画やゲーム、アイドルなどとコラボレーションした商品を開発し、再び売り上げを伸ばしている。2016年度上半期(4〜8月)は対前年比で約160%伸張と好調だ。
ビックリマンチョコとONE PIECEが初のコラボ
そうした中、コミック単行本の国内累計発行部数で史上最高の3億4000万部を突破した大人気漫画「ONE PIECE」(ワンピース)との新たなコラボ商品「ワンピースマンチョコ」を10月25日に発売する。想定小売価格は100円(税別)で、おまけシールが1枚付く。
![](https://image.itmedia.co.jp/business/articles/1610/22/bikkuri03_mf.jpg)
モンキー・D・ルフィ(左)とゾロクライストのシール
これまでコラボ商品は女性アイドルグループ「ももいろクローバーZ」との「ももクロマンチョコ」が過去最大の売り上げだったが、その数字を超える可能性は十分にあると商品担当者の鼻息は荒い。アイデア自体は2年半ほど前に起案、今年初めにワンピースの版権元ともタイミングが合ったことで、約7カ月で企画の具現化から、商品開発、発売までこぎつけた。
ワンピースマンチョコは「超新星編」と「新世界編」の2シリーズを用意
売り上げ拡大に向けた手も打つ。新商品は「超新星編」と「新世界編」の2シリーズを用意し、前者を西日本で、後者を東日本(静岡含む)で先行発売する。あえて販売エリアを分けることで、希少性や話題性を作っていくことが目的だと担当者はいう。また、超新星編は従来からあるキラキラシール、新世界編はエンボスメタルシールと、おまけシールの素材を使い分ける。同時期に発売する商品でシール素材を変えるのは初の試みだという。
なぜ「ビックリマン」は年間4億個を売り上げるまでのブームになったのか?
1980年代後半、日本中の子どもたちの間で爆発的なヒット商品となったのが「ビックリマンチョコ」だ。なぜビックリマンは年間4億個も売れるほど大ヒットしたのだろうか……?
元千葉ロッテ・里崎さん「僕がビックリマンPR大使になった理由」
ロングセラーのお菓子商品「ビックリマンチョコ」をもっと世の中に広めるため、2年前にビックリマン終身名誉PR大使に就任したのが、プロ野球・千葉ロッテマリーンズで活躍した里崎智也さんだ。里崎さんとビックリマンのかかわりとは? また里崎さんが選ぶビックリマンベストナインとは?
ファミコンブームの誕生とハドソン成功の理由
任天堂が発売した家庭用ゲーム機「ファミコン」は、80年代を代表する社会的な大ブームを巻き起こしました。どのようにしてそのブームはでき上がっていったのでしょう? その裏側にあったものとは? 立役者の一人である高橋名人が語ります。
タミヤのラジコンはこうしてブームになった
「レーサーミニ四駆」の先駆けとして、1980年代半ばにブームを巻き起こしたタミヤのラジコン(RCカー)。そのブームはどのように作られていったのか。そして、そこにはある他社商品の存在があったこと抜きには語れない。
今、ビックリマンブームが再燃している理由
2000年ごろに到来した2度目のブーム以降、販売が大きく低迷し続けていた「ビックリマンチョコ」。このままこのブランドが忘れ去られてしまうのではという危機感の中、打ち出したアイデアがいかにしてヒットにつながっていったのだろうか。
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