絶体絶命の本田圭佑 電撃引退説まで飛び交う舞台裏赤坂8丁目発 スポーツ246(1/5 ページ)

» 2016年11月18日 11時35分 公開
[臼北信行ITmedia]

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2013年第3回まで全大会)やサッカーW杯(1998年・フランス、2002年・日韓共催、2006年・ドイツ)、五輪(2004年アテネ、2008年北京)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


 かつてない大ピンチを迎えたと言っていいだろう。プロサッカー選手・日本代表の本田圭佑のことだ。11月15日に埼玉スタジアム2002で行われたロシアW杯アジア最終予選の日本VS. サウジアラビア戦においてスタメン落ち。代わって右ウイングの先発メンバーに抜てきされたのは、スイススーパーリーグのBSCヤングボーイズでプレーする22歳の新鋭・久保裕也だった。

 その久保が左ひざを痛めたことで後半開始から投入された本田は35分に左サイドに流れてDF長友佑都(インテル)と絶妙のパス交換からFW原口元気(ヘルタ)の日本サッカー史上初となる最終予選4戦連続得点を演出。結果的にはチームを勝利に導き、サウジアラビアと勝ち点で並ぶB組2位浮上に貢献する形となったものの、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督によって屈辱の先発外しを言い渡された本人は少しも満足していなかったようだ。

 試合後、ミックスゾーンに現れた本田は「みんな良かったんで、みんなに聞いてやってください」と言葉少な。チームは勝ったとはいえ、自分自身は明らかな消化不良であったことを自覚していたからであろう。確かに得点シーンで絡んだとはいえ、自陣でボール処理にもたつく場面も見られるなど、明らかに試合勘が鈍っていると思われる不用意なプレーもいくつか目に付いた。

本田圭佑がかつてないピンチに(出典:ACミランのFacebookページ)
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