今知るべき国際情勢ニュースをピックアップし、少し斜めから分かりやすく解説。国際情勢などというと堅苦しく遠い世界の出来事という印象があるが、ますますグローバル化する世界では、外交から政治、スポーツやエンタメまでが複雑に絡み合い、日本をも巻き込んだ世界秩序を形成している。
欧州ではかつて知的な社交場を“サロン”と呼んだが、これを読めば国際ニュースを読み解くためのさまざまな側面が見えて来るサロン的なコラムを目指す。
今、韓国が大変な事態に陥っている。
発端は朴槿恵(パク・クネ)大統領が、親友の崔順実(チェ・スンシル)被告を国政へ介入させていた事件だ。
さる11月26日、首都ソウルなど主要都市では、190万人と言われる国民が街頭に集結し、民主化後で最大規模の反政府デモが発生した。しかもこのデモ、毎週末、過去5週に渡って繰り広げられており、国民の怒りが尋常でないことがうかがえる。
ここまで大きなった混乱に、朴大統領は11月29日に大統領としての進退を「国会の決定に委ねる」と表明した。もっとも、専門家たちからは弾劾か辞任は避けられない情勢にあると見られていたために、任期終了前の辞任は予想通りの展開だと言える。
そんな朴大統領だが、朝鮮日報によれば、支持率は4%にまで低下していた。この支持率は、韓国史上最低記録を更新するものだ。国民100人のうち4人しか大統領を支持していないというのは、完全に国民の信頼を失ったと考えていい。
普通に考えれば、支持率4%ともなるともはやお役御免だろう。世界的にもそこまで酷いリーダーはいないだろうと思いきや、実は欧州には、朴大統領と同じく4%というあり得ない低支持率を記録している大統領がいる。
フランスのフランソワ・オランド大統領である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング