ソフトバンクロボティクスは2月8日から、人型ロボット「Pepper」(一般販売モデル)に搭載されたタブレット上でPepperの動きを簡単にプログラムできるアプリケーション「Pepper Maker」を無料で提供する。Pepperの機能を強化することで新規ユーザーの獲得につなげる考えだ。
「Pepper Maker」では、Pepperのタブレット上で約250種類の動作、約150種類の効果音・画像、約70種類のセリフを自由に組み合わせて、Pepperの動きを簡単にプログラムすることができる。
また、Pepperを所有していないユーザーでも、PC上でバーチャルのPepperを通じて動作を確認しながら開発できる専用ツールを用意した。作成したプログラムは、Pepperを所有するユーザーと共有することで、実際のPepperでその動きを再現することができる。
Pepper Makerの認知度向上を目的としたプロジェクトも立ち上げる。プロジェクトの一環として、Pepper Makerを活用して大切な人へのメッセージを伝える作品を募集する「Pepper Makerコンテスト」を3月14日まで実施する。プロジェクトのリーダーにはお笑い芸人の田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)が就任する。
この他に、ヘルスサポートアプリとして「Pepperブレイン」と「Pepperヒーリング」も提供する。
「Pepperブレイン」は、脳医学者、加藤俊徳さんの監修で開発した脳トレアプリ。Pepperが問題を出題し、その回答結果から判断できる脳の状態をアドバイスしながら脳トレをサポートする。「Pepperヒーリング」は、精神科医、名越康文さんの監修で開発。Pepperの感情認識エンジンやセンサーでユーザーの心の状態を把握し、ヒーリングにつながる18種類のエクセサイズを提案する。
また、3月以降は、スマートフォンを利用してPepperを遠隔操作できる「Pepper View」や、Pepperを通じてテレビやエアコンなどの家電を操作できる「iRemocon for Pepper」、バーチャルサラウンド技術を活用した立体的な音響を通じて旅の疑似体験ができる「Pepper Imagination」も提供していく。
ソフトバンクロボティクスの冨澤文秀社長は「Pepperを進化させ、できることを増やしていくことで新たなユーザーを獲得できる。特に、『Pepper Maker』ではPepperを持っていないユーザーも開発に携われる。よりPepperが身近になっていくと期待している」と話した。
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