やっぱり本田圭佑の移籍は難しい、これだけの理由赤坂8丁目発 スポーツ246(1/3 ページ)

» 2017年03月03日 07時31分 公開
[臼北信行ITmedia]
本田圭佑は早期に移籍することができるのか(出典:ACミランのInstagram)

 ACミラン・MF本田圭佑の去就がにわかに注目されている。米メジャーリーグサッカー(MLS)のシアトル・サウンダーズへ移籍する可能性が高まっていると各メディアによって報じられているからだ。

 ミランのアドリアーノ・ガリアーニCEOがイタリアの地元メディアに対して「本田は(契約が切れる)6月までミランに残る。こういったうわさを誰が流しているかは分からないが、彼は間違いなくシーズン終了までは移籍しない。中国グループや選手、監督とともに決めたことだ。練習もよくやっているし、選手もこの選択を喜んでいる」と近々の移籍を否定しているものの、これに関してはどこまで本当なのか疑問も拭えない。

 3月3日からクラブ側の資本体制は新たに中国の投資家グループ「シノ・ヨーロッパ」に引き渡されるため、ガリアーニCEOの発言そのものに有効性がなくなっても全く不思議ではないとの見方も出ている。

 新たにミランの経営権を握る中国資本が本田をどのように扱うかがキーポイントとなる。すでにイタリア全国紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は電子版で「シアトルは本田と個人合意に達した模様」とも伝えていることから、本田サイドには移籍のタイミングをうかがっているフシも感じ取れる。いずれにせよ、移籍のゴーサインを出す権限を最終的に持っているのは新オーナー側だ。ちなみにMLSは3月3日開幕だが、他の欧州主要リーグと違って2月14日から5月8日まで移籍市場が開かれている。

 新体制となるミランには200万ユーロ(約2億4000万円)をラインとした移籍金を欲しているとの情報もあり、その額をシアトルが用意してオファーをかけるのか。あるいは6月の契約満了後に移籍金ゼロで本田獲得を目指すことになるのか。現地の情報を総合すると、どうやらシアトルには「移籍金の発生しない形で本田を獲得したい」との意向があるようで、この流れのままだとやはり6月の契約満了まで本田はミランに残留することになりそうな気配ではある。

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