レッドロブスターの例は、やはり壁に直面している日本のファミレス業界にもヒントになるかもしれない。
日本より一足先に衰退に直面している米国のファミレス業界だが、若者をいかに取り組むかが復活のカギになっている。この層は外食にかける金額が食費全体の44%を占め、世代別で見ると利用頻度が一番多いからだ。
選択肢がどんどん広がる現在では、価格に見合ったものをいかに手際よく提供できるかは重要だ。若者がファストカジュアルを利用したり、テイクアウトやデリバリーを好む傾向があるのも理解できる。
一方で、レストラン業界は、そこでしか味わえない経験を提供することが必要になっている。この先、深夜営業をやめる日本のファミレス業界が、生き残りをかけて、どんなアイデアを見せてくれるのか興味深い。米国の現状は、参考になるかもしれない。
藤井薫(ふじい・かおる)
大学を卒業後、広告代理店や出版社を経てライターに。
『POPEYE』『an・an』(マガジンハウス)や『GLAMOROUS(グラマラス)』(講談社)などで、ファッション、ビューティ、ビジネスなど幅広い記事をカバー。日本と海外を頻繁に行き来して、海外トレンドを中心に情報発信している。
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