自動運転車のイメージを聞かせてください――。このように聞かれて、「運転が楽になる」「渋滞が減少する」「事故が少なくなる」などを想像する人が多いだろう。
では、ここで問題。その自動運転車はどのような地図を使って走行すると思いますか? 「えっ、そんなの考えたこともなかった。うーん、カーナビの地図を使うのでは?」「クルマにカメラとセンサーを搭載しているので、そもそも地図は不要では?」と思われたかもしれないが、どちらも不正解である。
現在のカーナビは位置情報の精度が足りないので、ラストワンマイル(最後の案内)が苦手だ。行き先をセットしたものの、カーナビが案内したところは数十メートル手前。それなのに「目的地に到着しました。ルート案内を終了します」と言われて、迷子になった人も多いはず。
このほかにも使い勝手が悪い点がある。例えば、道路工事で通行止めになっていたら、違うルートを走行しなければいけない。事故で片側通行になっていれば、指定された道路を走行しなければいけない。いずれも人間が目で見て、瞬時に対応していかなければいけない。そんな頼りない地図をベースに、自動運転でクルマを走行させれば、混乱を招く可能性が高いのだ。
こうした問題を解決するために、自動車メーカーや地図会社などがタッグを組んで、自動運転車用の地図を開発している。まだ完成はしていないが、“次世代地図”はどのような仕組みになっているのだろうか。ダイナミックマップ基盤企画の藤尾秀樹さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
自動運転車用に高精度の地図を開発している(出典:ゼンリン)
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