コラム
» 2017年05月02日 08時00分 公開

それでも東急沿線に暮らしたい人は多い常に完璧を目指す(2/3 ページ)

[小林拓矢,ITmedia]

高学歴層が集まる東急沿線

 こういった場所のよさがあるせいか、東急沿線、それも東横線や田園都市線は高学歴層の住民が多い。特に田園都市線の青葉区は、大卒・大学院卒の住民が48%を占めている。

 そのせいか、東急沿線では中学受験がさかんだ。難関中学受験対策で断トツの実績を誇るSAPIX小学部も、東急沿線に多くの校舎を開いている。東横線沿線では自由が丘、武蔵小杉、日吉、横浜にあり、田園都市線沿線では用賀、宮前平、たまプラーザ、青葉台にある。他の路線よりも、SAPIXが充実している。

 沿線に高学歴層が多く、その層によいサービスを提供しているのが東急の強みだ。結果、地価も上昇していく。地域全体が、好循環の中にあるといえるだろう。

汎用性の高い車両たち

 鉄道車両自体にも目を向けてみよう。東急の車両は、軽量ステンレス車両がメインである。消費電力も少なく、走りには力はないものの、ランニングコストが安く、使い勝手もいい。

 いまや都会の鉄道では少なくなってしまった18メートルの車両を池上線や東急多摩川線で走らせている。これらの線に新車として導入された7000系は、30年後は地方の私鉄で余生を送る。のんびりとした環境で穏やかな生活を送るのか、厳しい環境で一生懸命働くのかは分からないが、さまざまな環境の中で活躍するに違いない。地方の私鉄では、18メートル車が足りないという話がよく出ている。その需要にも応えることになるだろう。

 それだけ、東急の車両は優れているのだ。

 沿線住民から見ても、ただのロングシートの車両と思われるかもしれない。しかし、使い勝手のよさで地方私鉄からも支持を集めているのが、東急の車両である。

自由が丘駅に停車する東急の車両

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