大阪府警は6月21日、ゲーム会社Aiming(エイミング、東証マザーズ上場)が開発するスマートフォン向けゲーム「剣と魔法のログレス いにしえの女神」のユーザーアカウントを同社従業員が不正に取得し、転売して現金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで従業員を逮捕した。
産経新聞の報道によると、従業員は社内ツールを悪用し、貴重なアイテムなどを持ちながら休眠しているアカウントなどを探し、アカウントを不正取得してリアルマネートレードサイトに出品、21人分を販売して35万円を得た疑いがあるという。
Aimingは「弊社の従業員が逮捕されたことは誠に遺憾であり、日頃から本サービスをご愛顧頂いておりますお客様をはじめ、株主や関係者の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪するコメントを発表した。警察の捜査に全面的に協力しつつ、信頼回復や再発防止のための内部管理体制強化に努めるという。
同ゲームはAimingとマーベラスが共同開発するスマートフォン向けオンラインRPG。昨年8月には国内累計800万ダウンロードを突破している。
共同開発するマーベラスも「マーベラスと致しましても、不正アクセス及び詐欺行為は誠に遺憾であります」と謝罪するコメントを発表した。
不正アクセス被害にあったユーザーへの対応は可及的速やかに検討し、改めてWebサイト上で告知するとしている。
オンラインゲームの運営元で起きた不正行為では、2005〜06年にガンホー・オンライン・エンターテイメントの従業員がPC向けオンラインゲーム「ラグナロクオンライン」に不正アクセスし、ゲーム内通貨を現金に換金し、約1400万円を得た事件がある。
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