どうなるのか 巨人、山口俊投手の不祥事赤坂8丁目発 スポーツ246(3/3 ページ)

» 2017年07月20日 09時27分 公開
[臼北信行ITmedia]
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山口は何を考えているのか

 さすがに今回の山口の案件において巨人側が澤村の時のように被害者男性に対して“ディスカウント交渉”を行うとは思えない。近年の巨人は野球賭博問題など数々の不祥事を重ね、あの当時よりもさらに世間の信頼を大きく失墜させている。今回こそ巨人は被害者男性へ誠心誠意の対応を示し、大問題を引き起こした山口にも毅然とした態度で即刻解雇などの厳しい処分を下さなければ、ファンの怒りも治まりそうになく騒動の鎮静化は図れないだろう。

 それにしても山口は今、何を考えているのだろうか。昨オフ、FA権を行使し、横浜DeNAベイスターズから巨人へ移籍。4年総額8億円と見られる超大型契約を結んだものの、右肩痛で開幕に間に合わず6月に入ってようやく一軍入りを果たしたが、わずか4試合に登板して1勝1敗、防御率6.43。そして、この暴力トラブルだ――。

 フロントはこの男を何のために獲ったのか。獲得に動いた編成責任者はすでに職を解かれているが、それにゴーサインを出した他の幹部の目も節穴だったと言わざるを得ない。

 澤村事件から3年も経たないうちに、所属選手の暴力トラブルが発生した巨人。とにかくイメージ低下は避けられそうもない。

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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