そのテーマを料理として具現化したのが、日本人オーナーシェフとして唯一イタリアでミシュランの星を獲得したミラノのレストラン「Ristorante TOKUYOSHI」の徳吉洋二さんである。
DINING OUTは基本的にその土地の食材を使うことが前提となっている。そこで徳吉さんは、イベントのホスト役の中村さんとともに、ニセコを中心とした北海道内の農家や市場、時には山々を歩き回り、食材探しに奔走した。そうして手に入れた食材を前に、コース料理のメニューやレシピを1つ1つ考案していった。
「自然のものは常に変化するので、リサーチ時に旬の食材は当然イベント当日にはありません。また、多くは希少性の高い食材なので数をそろえるのに苦労しました」と徳吉さんは振り返る。
ただし、そうした制約があるからこそ、新たなアイデアやクリエイティビティを生み、再現性がない料理になるのだという。
「同じ料理をまた作ってくれと言われても難しいでしょう。自ら食材をリサーチして、試食して、地元の方々と会話してと、あらゆる体験が詰まったものですから」(徳吉さん)
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