イベントによってはスマホと顔写真を照合することで不正を防止する「顔写真システム」の導入も本格化しようとしているが、実際に会場でチェックする作業に時間がかかり過ぎるなどの問題もあって、難色を示す関係者も少なくない。
「結局、どんな不正防止のシステムを導入するにしても、そのシステムの盲点を突く転売者が出てくるからイタチごっこが続いているのではないか。そうなれば莫大な資金を投入しても、ある転売者によって崩され、また新たに高額なシステムを導入しなければいけない。その繰り返しだ。だから資金に余裕のない我々としては、どのタイミングから動けばいいのかが非常に難しい。それが正直なところだ」とNPB関係者は嘆く。
とはいえ、さまざまなスポーツイベントの中においてNPBの主催試合に関しては、チケット販売のシステムや運営方法について「10年遅れている」とささやかれている。このまま何もしなければ転売者の食い物にされ続け、多くのファンが泣きを見るハメになってしまう。こんな状況が続くと、いつかはプロ野球人気も低下するはず。違法行為を行うチケット転売者たちに鉄槌を食らわすためにも、関係者は一刻も早く対策を講じるべきだ。
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