お金をためたければ、通帳は「3冊」にしようマネーの達人(3/3 ページ)

» 2017年11月21日 05時30分 公開
[大岩楓マネーの達人]
マネーの達人
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口座だけでなく銀行も別にする理由

  1. 振り込め詐欺などの防犯対策のため、原則同じ銀行で複数の口座は作れない
  2. ペイオフ対策で預金を複数の銀行に分散させる方が良い

 中でも特に留意すべき事項は(2)の「ペイオフ対策」です。「ペイオフ」とは、銀行が破綻した時、預金が元本1000万円まで補償される制度ですが、それは同時にそれ以上補償しないということです。

 そのため、あらかじめ銀行破綻時のペイオフ対策として、特に貯蓄用口座とその他の口座は複数の銀行に分散させておくことが望ましいのです。

3種類の口座を使い分けて、効率よくためる

 お金の使い道に合わせて複数の銀行口座にそれぞれのお金を分けておくと、ためるお金を使い込む心配がありません。

  1. 生活費や給与の管理はメインバンクで行う
  2. 特別な出費は生活費と切り離してサブバンクで管理する
  3. 貯蓄は定期預金や積立定期に預ける

 特に、特別出費と貯蓄に回すお金は合わせて収入の2〜3割程度を確保し、給料日に先取り貯蓄として別口座に移動させます。そして残りのお金でやりくりすると毎月その金額ずつお金がたまっていきます。ただ、必要な出費が多くて2割確保するのが難しい場合は、無理のない範囲で先取り貯蓄を行いましょう。

 家計の管理の基本は「使う」と「ためる」を明確に分けることです。それができれば意外とお金がたまっていきます。だまされたつもりでぜひ試してみてくださいね。(大岩楓)

著者プロフィール:

大岩楓

元銀行員にしてベテラン主婦のフリーライターです。クレジットカードや節約記事などの執筆のほか、既成記事の校閲も行っています。50代になった現在、最大の関心事はずばり「老後のお金」今後のマネープランについて真剣に考え始めました。そこで自らの勉強も兼ね、銀行員時代に培った金融知識と25年以上の家計管理経験をベースにお金に関するさまざまな事柄について深堀りしていきます。


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