シートに対してステアリングとペダル類をどう配置するか。つまりドライビングポジションの自然さは最近のマツダ車の基準に則って良好だ。エンジンはSKYACTIV-D 2.2一択で、組み合わされるトランスミッションも6段AT一択。つまりパワートレインはディーゼルターボと6段ATの組み合わせのみ。
噴射圧力を高め、噴射タイミングを改めたSKYACTIV D-2.2
今回はマツダのスタッフに協力を求めてフル乗車のテストも行なった。車両そのものが1.8トンという重量級であることに加え、筆者を含め冬服で着ぶくれた7人のおっさんたちが乗車した。
平均体重を70キロとしても約500キロ。合計2.3トンという負荷をかけても出足の重さをまったく感じない。ディーゼルターボの低速トルクに加えて、適切なギアリングが採用されているのだろうが、ちょっと驚くくらいに軽々とこなす。またブレーキも素晴らしく、制動時におっとっと感がまるでない。一般的には7人乗り車両にフル乗車した場合、最初に「あ、止まらない」となるものだが、1人乗車の時の止まり方と大差ない。キャパシティだけでなく、ブレーキのコントロールにも優れ、特に緩める側(抜き側)の正確性が高いことでは特筆に値する。多人数乗車モデルの加減速性能としてはトップレベルにある。
トルコンステップ6段オートマチックのトランスミッション
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