(4)履歴書に写真は貼るべきか、貼らないべきか
答えは「絶対貼る」です。
もちろん法的には強制されるものではないので、断固拒否する権利はどなたもあります。海外では人種や年齢で採用を左右することが禁じられているため、写真は貼ってはいけないとされる国もあります。しかし日本では写真を貼ることを強制はできないものの、貼ったほうが明らかに有利です。
なぜ写真を貼るべきかと言えば、自分のイメージ訴求のためです。履歴書でも職歴書でも、データによってある程度、ご自身のキャリア情報は伝えられます。しかし単に伝えることがこうした書類の目的ではなく、たくさんの候補の中から自分1人だけが選ばれることが目的です。「たった1人選ばれる」ため、そのイメージをアピールするのは当然有効だからです。当然良い印象になる写真を貼ることで、この目的は達成されます。
私は長年その都度プロのカメラマンさんに撮ってもらった写真を使ってきました。ビジュアルに自信がないからこそ、少しでも良く写ることは十分投資に値すると考えます。外国風にニッコリ笑う写真はまだメジャーではありませんが、もしご自分のインターナショナルなバックグラウンドをアピールしたいのであれば意図的に笑顔にする。逆にドメスティックな重厚さを出したい時にはくそまじめな写真を使うなど、アピール目的によって使い分けることができます。
結局履歴書問題も戦略コミュニケーションの一環として、その目的達成が何であるかという視点で考えることで、選択は絞られるといえるでしょう。(増沢隆太)
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