コンテンツ面では、18年〜19年シーズンから3季にわたって海外サッカーの「UEFAチャンピオンズリーグ」「UEFAヨーロッパリーグ」「UEFAスーパーカップ」を放送予定。海外サッカーファン向けにさらなる訴求を図る。各大会は、プレーオフ、グループステージ、決勝トーナメントの全試合をライブ中継する。
すでに全コンペティションの放送に対応しているJリーグでは、カメラの台数を増設して放送内容を充実させる。DAZNはこれまで、J1の中継に9〜16台のカメラを使用してきたが、新たにゴール裏やゴールネットなどにカメラを増設。サポーターの表情、ゴールシーンをよりリアルに伝えるという。
集客・視聴者増に向け、運営側と共同企画した施策「フライデーナイトJリーグ」も18年〜19年シーズンからスタートする予定。JIの全34節のうち12節を金曜日夜に実施するもので、「サッカーは好きだが、週末は観戦よりも家族との時間を優先したい」「仕事終わりにサッカーを見たい」――といった層の獲得を図る。
DAZNは金曜夜の視聴者を、Jリーグは現地観戦するサポーターを増やす狙いだ。会見に出席したJリーグの村井満理事長は「海外の強豪国では、金曜夜にサッカーを見る文化が根付いている。日本にも広めたい」と意気込んだ。
主力のサッカー番組以外も充実させる。18年は自転車競技にも注力する予定で、「ジロ・デ・イタリア」「ボルタ・ア・カタルーニャ」など、UCI(世界自転車競技連合)が運営するワールドツアー全37レース中21レースをライブ配信する。
こうした一連の施策の認知度を高めるため、著名なスポーツ選手を「DAZNアンバサダー」に起用し、知名度を生かしたPRも行っていく予定だ。
現在のDAZNアンバサダーは、プロボクシングのWBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太選手、サッカー元日本代表の鈴木啓太氏――の2人。
会見には村田諒太選手が登場。「DAZNで他競技の選手の活躍を見て刺激をもらっている。スポーツ専門サービスのアンバサダーを務めている以上、私も負けは許されない。今後も競技を頑張りたい」と話した。
ラシュトンCEOは「これらの施策は、Perform Groupにとっては“序章”にすぎない。現在は日本、カナダ、ドイツ、スイス、オーストリアの5カ国でサービスを展開しているが、今後さらに5カ国に進出する予定だ」と展望を語った。
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