「かけがえのない人との出会いを生み出し、日本にオンライン・デーティングの文化を定着させたい」――恋愛マッチングサービス「Pairs」を運営するエウレカの中村裕一取締役は、4月18日の会見でこう話した。
中村氏は日本人の恋愛事情を「“若者の恋愛離れ”が騒がれているが、本当はみんな恋愛がいやなわけじゃない。時間や出会いがない中で恋愛を始めるのが面倒なだけ」とみている。「エウレカはインターネットの力でその手間を解消し、マッチングサービス市場のリーディングカンパニーであり続けたい」という。
Pairsは、マッチングサービス市場の黎明期である2012年にいち早くスタートした。日本・台湾・韓国の3カ国で展開し、18年2月現在で累計会員数は700万人に上る。日本では、累計13万人の会員から「恋人ができた」と報告があったという。
Pairsの仕組みは(1)会員登録する、(2)職業・身長などの条件を基に異性を検索する、(3)顔写真とプロフィールを見る、(4)気になった異性に「いいね!」を押す――というもの。お相手が「いいね!」を返すと「マッチング」が成立し、メッセージ交換に移れるという流れだ。
利用者の平均年齢は29〜30歳。年齢の幅は18歳〜70歳前後で、恋人ができた人の最高齢は65歳という。
基本的に女性は無料。男性会員は登録は無料だが、メッセージ交換には有料会員(税込3480円〜)への登録が必要となる。他にも幅広い有料プランを用意しており、課金収入がエウレカの主な収益源となっている。
ただ現在、日本市場ではこうしたマッチングサービスへの注目度がにわかに高まり、競合の参入が相次いでいる。現時点での競合は、サイバーエージェントの「タップル誕生」、イグニスの「with」、ネットマーケティングの「Omiai」――など多岐にわたる。米国発の「Tinder」も根強い支持がある。
競争が激化する国内マッチングサービス市場において、Pairsはいかにしてユーザーの支持を獲得しつつ、他社と差別化を図っているのだろうか。
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