RIZAP・タイガー魔法瓶がコラボ お米そっくり「とらひめ」で健康にコミット主食を我慢せずダイエット

» 2018年05月08日 14時40分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]

 RIZAP(ライザップ)は5月8日、2月に結んだタイガー魔法瓶との戦略的提携の内容を明らかにした。タイガー魔法瓶が開発した低糖質の米粒状食品「とらひめ」と専用調理器「とらひめ調理器」の購入者を対象に、管理栄養士による顧客向けアドバイスとオリジナルレシピを無料で提供する「RIZAPごはんで健康コミットプログラム」を同日から始める。RIZAPは注力分野であるフード事業を強化し、タイガー魔法瓶は「とらひめ」の販路拡大と認知度向上を図る。

photo 「とらひめ」を使用した料理

 ターゲットとする顧客層は、性別・年齢を問わず健康志向の人や、ダイエットに取り組みたい人など。プログラムの目標会員数は非公開。価格は、「とらひめ」が83グラム×10袋で3800円、「とらひめ調理器」が4万8000円(ともに税別)。RIZAPのEC(インターネット通販)サイト「RIZAP COLLECTION」で販売する。

 「とらひめ」はタイガー魔法瓶が3月中旬に発売した加工食品で、タピオカやこんにゃくなどを米粒状に練り上げたもの。糖質とカロリーを白米の約半分に抑えた点が特徴で、ダイエットに効果的という。「とらひめ調理器」で炊くことで食べられる。

ALTALT 「とらひめ」(=左)と「とらひめ調理器」(=右)

 両商品はこれまでタイガー魔法瓶のECサイトで展開していたが、認知度の面で課題があったという。タイガー魔法瓶の和田隆弘常務は「通常の炊飯器で調理したり、白米と混ぜたりと使用法を誤る顧客が散見された。RIZAPとの提携によって正しい食べ方を普及させたい」と説明する。

LINEで栄養士に相談できる

 RIZAP専属の管理栄養士が食生活をアドバイスする会員向けサービス「ごはん診断」は、LINEの法人向けコミュニケーションサービス「LINE@」を活用。「どんな低糖質食品を食べるべきか」「ダイエット中だが食事メニューに自信がない。どうすればよいか」――といった悩み相談に応じる。

 無料配布するレシピは、グループ企業のRIZAPイノベーションズが手掛ける料理教室「RIZAP COOK」が監修。「とらひめ調理器」で作れる多岐にわたるメニューを収録する。

主食を我慢せずダイエット

 RIZAPの高谷成夫取締役は「『日本の健康寿命を延ばしたい』という企業理念が一致したため、タイガー魔法瓶との提携を決めた。『とらひめ』を活用することで、顧客は主食を我慢するストレスなくダイエットができる」と強調する。

 RIZAPはこのほか、プログラム会員向けに(1)「とらひめ」の定期配送、(2)低糖質食品のPB(プライベートブランド)「LOCA-Labo」のサンプル配布、(3)「とらひめ調理器」で調理できる「LOCA-Labo」商品の販売――などを提供する予定。

photo プログラムの詳細

そうめん、ゼリー、宅配弁当も開始

 RIZAPは同日、自社単独でのフード事業の新戦略も発表。5月24日に低糖質のそうめん、6月25日に高タンパクのプロテインゼリーを発売するほか、7月には健康志向の法人向けの宅配弁当事業「zap DELI」もスタートする。

photo 「zap DELI」の商品例

 画像解析技術を活用し、アプリで食事を撮影すると糖質量を自動で表示するサービスも開発中。6月をめどに試験導入を始める計画という。

 高谷取締役は「RIZAPが“結果にコミット”できる理由は、トレーニング、サポート、そして食事管理だ。このメソッドを通じてより大きく社会に貢献したい」と話している。

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