シアトル・マリナーズのイチロー外野手がプレーヤーとしての活動を小休止することになった。マリナーズの会長付特別補佐として半永久的に球団へとどまることになり、フロント入り。今季中の残り試合は出場せずチームに帯同しながら若手の練習をサポートし、自身もトレーニングを持続していくことが決まった。「引退」という言葉はあえて使わず、来季以降は選手として復帰する道も残されているという。
ただ、世間はこれで事実上の引退とみる向きが大半を占めている。来季はマリナーズとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加し、オープン戦を経て来年3月20、21日にオークランドアスレチックスと東京ドームで対戦するMLB開幕戦に出場。母国での晴れ舞台がレジェンドの花道になるとの見方が圧倒的だ。
現実的に考えて今年10月に45歳を迎えるイチローが再び来季以降、メジャーのプレーヤーとしてベンチに定着できるかどうかという点に関しては、やはり難しいと言わざるを得ないのが多くの人たちの意見であろう。
確かにメジャーリーグは一度リタイヤしたり、第一線を退いたりした選手が、また復帰できるような甘い環境ではない。それは間違いのないところだ。しかしながらセミリタイヤ、あるいは引退を撤回してメジャーリーグの世界に復帰したツワモノも実は数少ないながらいる。
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