6月20日未明までに韓国の仮想通貨取引所Bithumbがハッキング被害に遭い、3000万ドル相当の仮想通貨が盗まれたことが発覚したことを受け、ビットコインの価格は一時2%ほど下落するも、同日の夕方には既に下落前の水準まで回復した。
「仮想通貨取引所がハッキングの被害に遭ったというような悪いニュースが流れれば、仮想通貨の価格が5%程度下落するのが当たり前になっている。株式市場では大きな数字ではあるものの、仮想通貨の世界ではたいした水準ではない」と、仮想通貨「ライトコイン」の創始者であるチャーリー・リー氏は言い、ビットコインの反発は想定内だったとした。
その理由は3つあるという。リー氏と米投資機関Brian Kelly Capitalのブライアン・ケリーCEO(最高経営責任者)が答えた。
ハッキング発覚後、同取引所はすぐに入金などのサービスを停止し、全ての資産をコールドウォレットに移行した。
今回のハッキングで生じた被害については、同取引所が全て補てんすると発表した。
仮想通貨取引所がハッキングされたからといって、仮想通貨自体のファンダメンタルズに影響することではない。
例えば、銀行が強盗に押し入れられ金を盗まれたとしても、金の価値が下がるわけではないことと一緒だという。
さらに同日20日には、準備金を超過する仮想通貨「テザー」を発行していると疑われていたTetherが、当局の捜査の結果、十分なドルを保有していることが分かったと報じられた。
このような“良いニュース”もビットコインのファンダメンタルズを支えたとみる。
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