AI事業での新施策はどうか。LINEはカンファレンスで、トヨタ自動車とのAI領域における協業を正式発表した。トヨタは18年冬から、LINEの音声対話型AI「Clova」の新型車への搭載を始める。施策の名称は「Clova Auto」。
ドライバーが運転しながら口頭で車載AIと対話し、ドライブしながら家の電気を消したり、目的地の天気を調べたり、「LINE」メッセージを送受信したり、「LINE MUSIC」で音楽を再生したり――といったことが可能になるという。
6月26日に発売された、トヨタの新型「クラウン」「カローラ スポーツ」ともLINEはAI面で連携。新型車にひもづいた「LINE」アカウントを開設し、ドライバーと「友だち」になれるサービス「LINEマイカーアカウント」を提供していく。
マイカーと「友だち」になり、アプリ上で「ガソリン足りる?」「TDL(東京ディズニーランド)に行きたい」などと話しかけると、ガソリンの残量確認やナビの目的地設定が可能な点が特徴だ。
カンファレンスに登壇した、トヨタの長田准常務役員は「家にいながら愛車と会話できる点が魅力。今後も対応車種を拡充する予定だ。(LINEとの)協業を深め、もっと魅力的なサービスを出していきたい」と展望を語った。
このほか、Clovaに搭載する機能を、外部企業や開発者が作成・拡張できる「Clova Extensions Kit」を7月中に公開することも発表。先行開発に取り組んでいる東京急行電鉄(東急)は、話しかけると東急各線の運行状況を聞けるスキルを構築中。ローソンでは、Clova経由でローソンの店内ラジオが聞けるスキルを準備しているという。
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