一般消費者向けには、7インチディスプレイ付きのスマートスピーカー「Clova Desk」を今冬に発売予定。画面に天気やスケジュールを表示できるほか、ビデオ通話などにも対応する。音声だけでは伝わらない情報を視覚的に補完する狙いがある。
LINEの舛田淳取締役CSMO(最高戦略マーケティング責任者)は、「従来型のスマートスピーカーは素早いコミュニケーションができ便利だが、音声で伝えられる情報は限界がある。そのため『ちゃんと画面を見て話したい』というニーズがあったのも事実だ。今後は音声同士の対話だけでなく、話しかけた答えがテキストで帰ってくるスキルの開発も進める」と説明した。
音声対話サービスの分野では、米Appleの「Siri」、米Amazon.comの「Amazon Alexa」、米Googleの「Google Assistant」など協力なライバルが存在するが、舛田CSMOは「当社は日本人の趣味嗜好に合わせる“ローカライズ力”と、『LINE』のユーザー基盤が強み。今後も地道な積み重ねでテックジャイアントに対抗していく」と決意を込めた。
「LINE」のリリースから7年。金融とAIを軸とする多様なビジネスに手を広げたLINEは、決済やコミュニケーションの分野で“パラダイムシフト”を起こせるか。
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