洋服の青山がなぜ「虫よけパーカー」? スーツメーカーの発想はここまで広がった(1/2 ページ)

» 2026年07月07日 06時00分 公開
[ITmedia]

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 「洋服の青山」を展開する青山商事(広島県福山市)は、蚊を寄せにくくする「防虫メッシュアノラックプルオーバー」を発売した。価格は3289円。同社として初めて防蚊加工を施した商品で、キャンプやガーデニングといったアウトドア用途だけでなく、イベント運営や農作業など屋外で働く人も想定している。

青山商事が「防虫メッシュアノラックプルオーバー」を発売(出典:青山商事、以下同)

 スーツ販売店が虫よけウエアを販売すると聞くと意外に感じる。しかし、その背景には、猛暑や気候変動によって変わる生活環境と、「働く人を快適にする」という同社の商品開発の考え方がある。

 企画のきっかけとなったのは、近年の気候変動だ。

 猛暑の影響で蚊の活動期間は長期化し、夏だけでなく秋口まで対策が必要なケースも増えている。一方、キャンプやガーデニングなどを楽しむ人からは、「虫よけスプレーはニオイが気になる」「時間がたつと効果が弱くなる」といった不満も少なくなかった。

 同社はこれまで、暑さ対策やストレッチ性など、夏のビジネスシーンを快適にする商品を展開してきた。しかし、働く人のパフォーマンスを高めるには、仕事中だけでなく休日を快適に過ごすことも重要と考え、防虫機能を備えた商品を企画したという。

グレー
ブラック

 商品の特徴は、防蚊加工だけではない。

 蚊が嫌がる成分を生地に付着させるとともに、目の細かいメッシュ素材を採用。通気性を確保しながら虫が入りにくい仕様とした。フードはジッパーを最上部まで閉めることで顔全体を覆える設計になっている。

 一方で、ストレッチ性やウォッシャブル、防シワなど、ビジネスウエアで培った機能も取り入れた。シンプルなデザインに仕上げたことで、休日のアウトドアだけでなく、イベントスタッフや農作業など屋外での仕事着としても使いやすくしている。

 同社の開発担当者は「衣服を通じてお客さまのストレスを減らすという点では、スーツも防虫ウエアも変わらない」と説明する。

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