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» 2018年07月03日 13時30分 公開

軽装化の流れが“お直し業界”にまで:“革靴離れ”が生んだスニーカー修理サービスは定着するか (2/2)

[昆清徳,ITmedia]
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伸びるスポーツシューズ市場

 もともと革靴やブーツなどの修理を主力としてきた同社はなぜ、ここまで大々的な新サービスを打ち出したのか。

 矢野経済研究所が2017年に発表した調査結果によると、11年度には紳士靴と婦人靴の市場規模はそれぞれ2190億円、3650億円だった。しかし、17年度にはそれぞれ1950億円、3000億円にまで縮小すると見込んでいる。

 代わりに伸びているのがスポーツシューズ市場で、5040億円(11年度)から6600億円(17年度)まで伸びると予測している。こういった市場環境が変化している理由について同研究所は「オフィスでの軽装化が定着したため」「冬場における女性の履物トレンドがブーツなどからカジュアルスニーカーに移行したため」と分析する。

 スニーカーブームの影響はさまざまな業種に広がっている。17年にスポーツ庁が健康増進を目的とした「FUN+WALK PROJECT」を立ち上げたことを踏まえ、通勤時に一部の企業がスニーカー着用を許可するようになった。また、百貨店では、紳士用品売り場でスニーカーのアイテム数を増やしたり、スニーカーにスーツをあわせたファッションを提案したりしている。「グッチ」や「エルメス」といった高級ブランドもスニーカーの取り扱いを拡大しているという。

軽装化の波が“お直し”業界にも

 こうしたトレンドの変化をリフォームスタジオは敏感に感じ取っている。曾良中取締役は「男性用革靴やパンプスを修理する人が減っている。履く人が少なくなっているのであれば、需要がある分野にシフトしていかないといけない」と強い危機感を示した。

 IT業界などではラフな格好で働くスタイルが定着していたが、近年では17年6月に伊藤忠商事が「脱スーツ・デー」を導入したり、18年7月からユニー・ファミリーマートホールディングスとファミリーマートが社員の服装を完全自由化したりと、オフィスでの軽装化は着実に進んでいる。「こだわりのスニーカーを修理して長く使う」という習慣をリフォームスタジオは生み出すことができるだろうか。

photo 記者会見の様子
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