――最後に、アニメ版「サザエさん」の未来についても聞かせてください。今年初めに東芝がスポンサーを降板した際は打ち切り説がささやかれたり、その内容が大きく変わる可能性が危惧されたりしましたが、今後はどうなるのでしょうか。
岩松先生: 内容は大きく変わらず、これからも続いていくでしょう。「サザエさんの内容は現代とのギャップが大きすぎる」との批判もあったようですが、もしあの世界にスマートフォンが登場し、皆が「LINE」で連絡を取るようになれば、「磯野ー! 野球しようぜー!」とカツオの親友・中島が呼びに来ることもなくなり、魅力が失われてしまいます。
「サザエさん」はこれからも、私たちの世代にはなじみ深い、戦後の一般市民たちの姿を人々に届けてくれると信じています。Amazonなどのネット通販が普及した現代も、磯野家は買い物をしようと街まで出掛けていくのです。
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