米Facebookがブロックチェーン(分散型取引台帳)技術の開発に本格的に動き出したようだ。シリコンバレーにある本部がブロックチェーン事業における「事業開発・業務提携部門の部長」を募集すると発表し、注目を集めている。米CNBCが報じた。
これまでの採用情報などを踏まえると、同社がAI(人工知能)プラットフォームを構築しようとしていることや、新たな金融サービスや情報の共有方法を検討しようと取り組んでいることが推察されるという。
だが、ブロックチェーン分野において何を目指すのか、仮想通貨には注力するのか――など、具体的な計画は現時点では何も公表されていない。
マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)が2018年1月に今年の抱負を語った際、「ブロックチェーンが非中央集権化を実現する仕組みについて興味がある」と言及。それ以来、Facebookがブロックチェーン分野に本格参入するのではないかとの憶測が飛び交っていた。
そんな中、副社長を務めるデビッド・マーカス氏が5月に、ブロックチェーン事業推進に先立ち小規模なチームを編成するこを明かした。そのメンバーには、Instagramの最高製品責任者だったケビン・ウェイル氏やFacebookで技術部長を務めるエバン・チェン氏などがいる。
米大手ブロックチェーンセキュリティ企業BitGoのソフトウェアエンジニアだったアリク・ソスマン氏もメンバーに加わったようだ。ソスマン氏は15年に、FacebookのAIを活用したパーソナルアシスタント「M」は、実際は人間によって運営されていると主張し、話題となった人物である。
今後はこのような精鋭を中心にブロックチェーン事業への取り組みを加速させていくとみられる。
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