人ごとではない! 国民健康保険や介護保険の「過払い金」って何?マネーの達人(3/4 ページ)

» 2018年09月18日 11時55分 公開
[木村公司マネーの達人]
マネーの達人

保険料を前納した人が違う制度に加入すると、過払い金が発生する

 公的医療保険や公的年金は、原則として複数の制度に重複して加入できません。また、健康保険や厚生年金保険は、国民健康保険や国民年金よりも加入の優先順位が高いのです。

 そのため、国民健康保険や国民年金に加入していた方が、例えば9月1日から会社で働き始め、健康保険や厚生年金保険に加入した場合、国民健康保険や国民年金の被保険者の資格を喪失します。

 こういったケースで、9月以降の国民健康保険や国民年金の保険料を納付していた場合、過払い金が発生しますから、この返還を請求する必要があります。

 このうちの国民年金については、行政側が「国民年金から厚生年金保険に切り替わった」ことを把握できるため、過払い金請求に必要な書類が送られてくるのを、待っていれば良いのです。

 しかし国民健康保険については、市町村役場まで行って、国民健康保険の被保険者の資格喪失の手続きや、過払い金請求の手続きをする必要があります。

 国民健康保険は、国民年金のように受け身ではいけないのです。

photo 国民健康保険に加入していた人が会社で働き始めた場合は注意が必要だ(写真は記事と関係ありません)

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