若手でありながらチームをまとめる立場になった渡辺さん。最初は開発メンバーの3人だけだったチームは、今では10人以上の部署になり、さまざまな年齢や立場の人が所属するようになった。「チームが大きくなるにつれて、コミュニケーションの面で悩むこともありました」と振り返る。
特に、自分よりも年上で経験もあるメンバーには、自分の意思や指示をうまく伝えれらなかった。「どうすれば動いてもらえるのか、分かりませんでした。なかなか腹を割って話すことができなかったんです」
接し方や指示の出し方など、試行錯誤を重ねて学んだのは、「自分の“弱み”を素直に伝える」ことの大切さだった。チームメンバーの仕事を振り返るだけでなく、自分自身についての振り返りもメンバーと共有する。そして、「自分ができなかったことや苦手なことを1on1(1対1のミーティング)の場で伝えて、助けてもらうようにしました。できないことを素直に伝えると『こうやるといいよ』と教えてくれたり、得意な分野で助けてくれたりする人が増え、とても動きやすくなりました」
今では「まだパーフェクトではないが、いいチーム」になった。これからもお互いの強みと弱みを理解し合い、より「腹を割って話せる」関係になっていきたいという。「事業をやっていく上で、業績が伸びているときとそうでないときもありますが、良くないときもみんなで頑張れる、変化に強いチームにしていきたいです」と意気込む。
LUCRAは、コンテンツの改良と開発チームの成長によって進化を続けている。渡辺さんは「LUCRAをより大きなメディアにしていくことが最大のミッション」と語る。さらに、女性のライフスタイルや消費行動をサービスに生かす面白さを知ったことで、「女性向けサービスをさらに深掘りしてみたい」という目標もできた。
「将来的には、100〜200人が関わる大きな規模の事業を動かしていけるように、ステップアップしていきたいです」と話す渡辺さん。試行錯誤でさまざまな逆風をはねのけた経験は、キャリアの中で大きな自信になった。
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