日本に100万人以上いるという富裕層。そんなお金持ちの人たちはどんなことを考えて、どんな生活をしているのか? 金融機関などでの一般的な富裕層の定義は、金融資産で1億円(100万ドル)以上と言われている。これは自宅や保険などを含まない金額だ。必ずしも多額の給料をもらっていても富裕層とは呼ばれない。
「1億円の給料をもらっていても、1億5000万円使っているかもしれないし、体を張った商売だったり何かの特殊な能力を使ったりしている場合、それが欠けてしまったら翌年はゼロになるかもしれない。自分の持っているお金、不動産、またはビジネスからきちっとお金が入ってくる人、そういったストック収入があるのが本当のお金持ちです」
そう話すのは、ファイナンシャルアカデミーの渋谷豊取締役だ。渋谷氏は、外資金融機関で長年富裕層のためのプライベートバンク業務に携わってきており、現在も多くの富裕層と親交がある。
では、そうした富裕層たちはどんな生活をしているのだろうか。
「意外と孤独。なぜ孤独になったかというと、目標を達成するために脇目も振らずに邁進(まいしん)してきたからです。自分の分野をとことん極めるために、取捨選択してきた」(以下、発言は渋谷氏)
富裕層というと、取り巻きに囲まれているとか、パーティーなどで豪華な社交生活を想像するかもしれないが、実は意外と孤独。逆にいえば、一人の時間を大切にしているともいえる。そのため、普段付き合う人の傾向も特徴がある。
「自分よりも優れた人と付き合うと、ほとんどの経営者がいっています。優れた人と会うときは、相手のことを調べるなど準備をしたりインプットをしたりする。自分のいる業界のこともしゃべれるようになる。いつも慣れたメンバーだと安住してしまうので、居心地のいい環境を選ばない」
自分を高めるために時間を使うようにしているので、例えば食事に関しても意図をもって行うことが多い。
「カロリーを取るために食事をすると思っている人はほとんどいないですね。例えば、誰かを祝福するなど、場として考える人が多い」
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