「火渡修行」にビジネス街での瞑想会 シリコンバレーのエリート社員が仏門に転じた理由悩める人に寄り添う仏教目指す(4/5 ページ)

» 2018年10月29日 06時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

今後は何を目指すのか

 金澤住職は「現代の人々に受け入れられるような形で仏教を布教することが大事だと考えています」と語る。心のよりどころを求めている人に対して、現代の寺の多くは寄り添えていないのが現状だ。そのため、悩みを抱えている人は「占い」「スピリチュアル」「新興宗教」に救いを求めている。寺にこもるのではなく、外に積極的に出ていくことで、自分自身が新しい刺激を受けたり、信徒の獲得を目指したいと考えている。

 「ビジネス街での瞑想イベントに来る人はどちらかというとポジティブな人たちです。今後は、もっと切実な悩みを抱えている人に向けたイベントを開催できればと考えています」

 既存の仏教の型にはまらない金澤住職の挑戦は続く。

photo 二七山不動院で取材に応じる金澤住職

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