マネジメントの調査や研究を行う日本能率協会はこのほど、管理職を対象に実施したマネジメントに関する調査結果を発表した。日頃のマネジメントの悩みを聞いたところ「特定の人に仕事が偏ってしまう」(40.5%)が2位の「新しい発想・チャレンジができていない」(22.0%)を大きく引き離しトップだった。
次いで「部下が育っておらず、仕事を任せられない」(20.3%)、「チーム全体の業務量が多く、部下の残業削減・有休取得が進まない」(17.8%)、「部下の話をじっくり聞く時間がない」(16.8%)という結果だった。
マネジメントをする上で心掛けていることでは「責任は自分で持つこと」(32.0%)と答えた人が最も多く、「部下を育成すること」(28.5%)、「部下の仕事ぶりをよく見ること」(25.8%)、「部下の話をじっくり聞くこと」(25.0%)、「部下の適性を見極めた業務分担をすること」(20.5%)――と続いた。
よりよいマネジメントのために身に付けたい能力については「コミュニケーション力」(31.0%)、「統率力」(26.5%)、「コーチングスキル」(26.5%)、「交渉力」(19.5%)、「創造力」(16.5%)、「情報発信力」(16.5%)などが挙がった。
同社は「メールでのコミュニケーションや座席のフリーアドレス化などにより、対面でのコミュニケーションが減っているため、コミュニケーション力を意識的に強化したいと考えているのでは」と分析している。
部下に身に付けてほしい能力では「チャレンジ精神」(40.3%)、「積極性・主体性」(37.8%)、「コミュニケーション力」(26.0%)、「創造力」(24.3%)、「協調性」(24.0%)などだった。
調査は10月19〜28日にかけて、20〜69歳までの企業や団体に勤務する部長・次長・課長層を対象にインターネット上で実施した。有効回答400件を得た。
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