退職時に引き留めされた経験は? 30〜40代のミドル世代の転職支援サイト「ミドルの転職」を運営するエン・ジャパンが転職コンサルタントを対象に調査を実施した結果、45%のコンサルタントが「5割以上」は退職時に引きとめにあっていると回答した。
退職を引き留められる確率が高いのは「後任が不在」(58%)、「進捗中のプロジェクトに関わっている」(49%)、「役職者」(34%)、「上司・同僚・部下に慕われるなど人物的評価が高い」(34%)、「退職希望時期が繁忙期と重なる」(33%)といった場合だ。
さらに、ハラスメントレベルの悪質な引き留めに遭遇したかでは、40%が「ある」と回答。具体的には「退職届を受け取らないなど手続きを進めない」(67%)、「退職時期を度々延長させられる」(61%)、「上司や上位役職者にどう喝される」(45%)、「後任を退職者自らで採用するよう求められる」(20%)、「報酬や退職金をカットすると言われる」(12%)――などの扱いを受けたようだ。
転職コンサルタントによると「人事に直接、退職届を持参する」「何を言われても『次の企業が決まっており、サインを済ませているので応じられない』ときっぱり伝える」「労働局への相談なども辞さない姿勢を見せる」「弁護士や社労士へ相談し、見解を人事部に書面で伝える」などの対応が考えられるという。
「(退職時の引き留めが)悪質な場合は速やかに公的機関に相談するべき」としている。
調査は11月2〜14日にかけて、ミドルの転職を利用する転職コンサルタント139人を対象にインターネット上で実施した。
若手社員の半数以上は「3年後は今の企業で勤務していないと思う」 その理由は?
ハイスキル人材不足、日本は世界33カ国中「最悪」 技術進化に追いつけず
転職コンサルタントが指摘 転職先で活躍できない「ミドル」の特徴は……?
約半数の人は現在の勤務条件に「満足していない」 改善要望、かなったのは15%のみ
1カ月の残業時間、教育関連の仕事で長い傾向に 年代別では50代が最長Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング