エンジニアのキャリア支援などを手掛けるメイテックはこのほど、約1万人の社会人を対象に実施した残業に関する調査結果を発表した。1カ月の平均残業時間を業種別でみると「教育、学習支援業」の31.6時間、職種別でみると「教育・保育関連職」の34.6時間が最も長く、教育関連の職業に就いている人の残業時間が長い傾向にあることが分かった。
年代別では、「50〜54歳」「55〜59歳」でともに19.0時間と50代の残業時間が最も長く、「35〜39歳」で18.8時間、「45〜49歳」で18.6時間、「40〜44歳」で17.4時間、「25〜29歳」で17.0時間――と続いた。
全体では17.7時間と2017年調査時(18.3時間)よりわずかに改善しているという。
だが、残業時間が減ったことについて「うれしい」と答えた人は61.9%いた一方で、13.0%は「うれしくない」と回答。その一因について同社は「昨年の調査結果であったように『残業代をもらって生活費を増やしたい』と考える人がいる」と分析する。
昨年から残業時間が「大きく減っている」「多少は減っている」人に残業が減ったことによるデメリットを確認したところ、「収入(残業代)が減って困っている」(44.4%)と回答した人が最も多かった。
その他には「業務に遅れが出ている」(17.6%)、「退勤後にお金を使うので支出が増えた」(14.8%)、「自分の残業が減った分、他に負担がかかっている」(13.2%)などが挙がった。
調査は7月26日〜8月2日にかけて、20〜59歳の公務員と会社員1万123人を対象にインターネット上で実施した。
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