なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る
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» 2019年01月06日 05時00分 公開

長浜淳之介のトレンドアンテナ:東京と大阪の“抗争”が激化 今年も高級食パン戦争から目が離せない (4/5)

[長浜淳之介,ITmedia]

2019年は東西入り乱れた戦国時代に

 14年に大阪市の鶴橋で創業した「レブレッソ」は、しっとりふわふわした食パンとエスプレッソが売りの喫茶併設タイプの高級食パン専門店だ。大阪で飲食店併設を打ち出した先駆け的な存在といえるだろう。グランフロント大阪(大阪市)の商業施設に出店した後、18年7月には、東京1号店を武蔵小山(目黒区)にオープンしている。

 16年10月、大阪市の阿波座で創業した「高匠」は、既に大阪市内に7店を展開している。東京初進出店は18年12月3日、JR神田駅(千代田区)の駅ナカにオープンしている。これは面白い展開で、これからJR東日本の駅ナカや駅ビルに続々と出店していく予感がする。

 「嵜本(さきもと)」は17年11月、大阪市の難波で創業。チーズタルト専門店「パブロ」の新ブランドで、子どもが安心して食べられるように卵や乳を使用しないパンをつくりたいという思いで開発したという。大阪に4店を展開しているが、18年12月7日、東京初進出店として、喫茶併設の田園調布店(大田区)をオープンしている。

 パブロでは既にショッピングセンターを開拓しているので、今後は商業施設で拡大していく可能性も十分である。

 このように、高級食パンは俺のベーカリー、銀座に志かわといったように東京から大阪に進出していく新しい流れが出てきた一方で、大阪(兵庫を含む)からは一本堂、乃が美、Panya芦屋、点心、レブレッソ、高匠、嵜本と、東京への進出が加速している。

 2019年の高級食パン市場は、特に東京と大阪で、東京勢と大阪勢が入り乱れる戦国時代に入ってくる模様。路面のみならず、駅ナカやショッピングセンターでも当たり前に見られるほど普及が進むのではないだろうか。

photo レブレッソのカフェメニュー バタートーストとカフェラテ

著者プロフィール

長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。


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