改めて知っておくべき「年金」の超基本を図解!必要以上に年金制度を不安に思ってない?(6/8 ページ)

» 2019年01月15日 08時00分 公開
[東証マネ部!]
東証マネ部!

 日本の公的年金は、20歳以上60歳未満のすべての人が加入する「国民年金(基礎年金)」と、会社員や公務員などが加入する「厚生年金」の2階建てになっている。

◯<支払う時の違い>

 国民年金の保険料が定額(2018年度時点で1万6340円)であるのに対して、厚生年金の保険料は月ごとの給料に対して定率(2017年度末現在で18.3%)となっており、実際に納付する額は人によって異なる。

 なお、厚生年金の保険料には国民年金の保険料が含まれており、別途支払う必要はない。また、厚生年金は事業主(勤務先)が保険料の半額を負担していることから、実際に納付している額は、給与明細などに記載されている保険料の倍額となる。

◯<受取る時の違い>

 上図にある国民年金77万9300円(2018年度の額)は、20歳から60歳まで40年(480月)すべて保険料を支払った場合の満額。未納期間や、保険料免除期間、学生納付特例や若年者猶予制度の期間があれば、追納をしていない場合、満額の年金を受け取ることはできない。

 厚生年金は、現役時代に納付する保険料に国民年金保険料も含まれているため、国民年金分と厚生年金分の両方の給付額を受取ることができる。給付額は働いていたときの(納付した保険料を計算するときの)給与と加入期間に応じて決められる。

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