先日からアルバイト店員の撮影した問題行動がSNSで拡散される、いわゆる「バカッター騒動」が立て続けに発生している。
いちいち企業名は挙げないが、コンビニでおでんを口に含んで吐き出す、すし屋で魚をゴミ箱に捨てて再度まな板に戻す、中華料理屋でコンロの火を使ってタバコの火をつける、カラオケ店で肉を床にこすり付けてから揚げ油に入れるetc……。
(写真提供:ゲッティイメージズ)
騒動が広がるにつれ、過去の動画が掘り返されたり新しい動画が出てきたりとバカッター騒動は終わる気配もない。「バカなアルバイトもいるもんだ」と他人事として見ている人ばかりだと思うが、部下を持つ人、特に店舗運営に関わる人は頭を抱えているだろう。
こういった問題が起きるのを未然に防止するには、トラブルの共通点を考えれば良い。
「飲食店、あるいは食べ物を扱っているお店で起きていること」
「若い男性が起こしていること」
過去に起きた同様のトラブルにもこの2つの共通点が見受けられる。そこから浮かび上がるものは何か? 今回の騒動を「ネットで偶然炎上した下らない問題」ではなく、「企業を破たんさせかねない深刻な問題」と捉えて本質的、根本的な対応を考えてみたい。
→後編
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