なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る
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» 2019年03月05日 10時10分 公開

長浜淳之介のトレンドアンテナ:チーズがビヨーンで大ブーム 「ハットグ」は「チーズタッカルビ」を超えるか? (1/6)

韓国式チーズドッグ(ハットグ)がブームだ。提供するお店が増えて“乱戦”状態になっている。なぜここまでブームになったのか、背景を探る。

[長浜淳之介,ITmedia]

 10〜20代の若者、とりわけ女子高生・女子大生を中心に全国的な流行になりつつあるのが、韓国式チーズドッグ(ハットグ)である。

 これはアメリカンドッグのような揚げた生地の中に、モッツァレラチーズやチェダーチーズが入った商品で、韓国で盛んな屋台料理の一種。中にたっぷりと入ったとろけるチーズが、ビヨーンと伸びるのが特徴で、若者が面白がってInstagramなどのSNSに投稿している。いわゆる“インスタ映え”と物珍しさ、新しい食感でヒットしたと言えるだろう。

 東京・新大久保のコリアン街から火が付き、今では原宿や上野、大阪の鶴橋にあるコリアン街やアメリカ村、名古屋の大須や栄などといった繁華街へと瞬く間に拡大している。

 女子中高生向けのマーケティング支援を手掛けるAMF(東京都港区)が発表した2018年の「JC・JK流行語大賞」の「モノ部門」で上半期1位、通年3位となった。タピオカやTikTokなどとともに若い女性たちの話題の中心になっており、マストアイテムの1つとされる。

 今回は、ハットグが人気になった秘密とビジネスの広がりについて探っていきたい。

photo ハットグを食べる女性

2017年に日本上陸

 新大久保に韓国から上陸した「ありらんホットドッグ」の日本1号店がオープンしたのは、17年9月。JR新大久保駅から歩いて2〜3分のメインストリートである大久保通り沿いにあり、ジューススタンドのような小さな屋台風の店だ。

 同店を訪れたお客が、チーズをビヨーンと伸ばして食べている姿をスマホで撮ってインスタなどに投稿したことから、新大久保の新名所として人気が沸騰。この店に1日1000人ものお客が殺到し、一時期大行列ができた。店の前でチーズがビヨーンと伸びる写真を撮る人でごった返すようになり、一気に繁盛店に上り詰めた。

 同店は、韓国でも人気のアリランホットドッグ・チェーンの日本におけるフランチャイズ(FC)本部、JOYフード(東京都新宿区)という会社が経営している。

 ありらんの公式Webサイトによれば、韓国のジョイ食品が08年にアメリカンドッグの新しいスタイルとして開発した商品で、韓国ではこの種のアメリカンドッグをホットドッグもしくはハットグと呼んでいるという。

photo ポテトレーラ(左)とチェダーレーラ
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