――18年の「神泡」キャンペーンの成果はどうでしたか。
まず、飲食店で提供する業務用については、「神泡品質提供店」が約3万5000店にまで広がりました。神泡は、お客さまに認知されやすいことから、お店がお客さまから「神泡じゃないの?」と聞かれることもあったようで、店舗数が増えていきました。
その提供店で注文される杯数を調査したところ、提供していなかった前年と比べて2%上昇するという傾向が見られました。また、店舗のスタッフが「神泡」と声に出して提供する「コール活動」も、約3000店が実施しています。
そして家庭用は、缶ビールを注ぐときにお店と同じような泡を出せる「神泡サーバー」が好評でした。当初の計画では250万個を配布することになっていましたが、最終的には電動式と手動式合わせて550万個になりました。量販店などの店頭で実演し、「こんなに泡が違う」と視覚的に伝える活動を行ったところ、お客さまに伝わったようです。
――神泡サーバーについては、19年も力を入れていくそうですね。
電動式サーバーは、大きく進化させました。前年はサーバーの中をビールが通る方式だったため、「毎回洗浄するのが面倒」という声をいただきました。その問題を解消するため、今回は洗浄が不要のサーバーを開発しました。缶を覆うようにサーバーを取り付けてスイッチを押すと、1秒間に4万回振動する超音波が発生します。それが缶の中のビールに伝わり、グラスに注いだ時にクリーミーな泡が出てくるのです。
新型神泡サーバーは3月19日から配布を開始しました。年間で電動式200万個、手動式200万個の展開を計画しています。特に電動式は、前年と比べて約3倍の数量です。前年、電動式は24缶パックにお付けしましたが、今回は12缶以上で付きます。手動式なら2缶以上のセットに付きます。また今年も、好評なら配布数を増やすことも検討します。
まだまだ神泡サーバーを知らない人も多いです。ゴールデンウイークなど、ハレの日を中心に取り組みを強化し、お客さまとの接点を増やしていきたいと思います。
――神泡サーバーにここまで注力するのはなぜですか。おまけのようなものでは?
一番おいしい状態で飲んでもらうことが必要だからです。同じブランドのビールなら、どれも同じ味だと思われるかもしれませんが、泡の状態が違えば、味は全く違います。特に家庭では、お店のようなおいしい状態にすることは難しい。ですので、おいしい状態で飲むための仕掛けが必要なのです。
だから、神泡サーバーは「おまけ」ではありません。必要不可欠と言ってもいいと思います。プレモルはこの神泡サーバーを使って飲んでほしい。それでビールのおいしさを再発見してもらいたいのです。
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