ロッテ「チョコパイ」の製造工程を公開売上高170億円のロングセラー(1/2 ページ)

» 2019年03月27日 05時00分 公開
[ITmedia]
2019年2月に商品リニューアルしたロッテの「チョコパイ」。上がリニューアル後のパッケージ 2019年2月に商品リニューアルしたロッテの「チョコパイ」。上がリニューアル後のパッケージ

 大手菓子メーカーのロッテが埼玉県狭山市にある狭山工場にてロングセラー商品「チョコパイ」の製造工程を一部メディアに公開した。これまで同商品の生産現場についてはほとんどオープンにされておらず珍しい。

 1983年9月に発売したチョコパイは、ケーキのような味わいの半生菓子というジャンルを確立し、売り上げを順調に伸ばしていった。しかし、93年にピークを迎え、その後は横ばい、あるいは減少した。

 潮目が変わったのは2006年。主に20〜30代の女性客をターゲットにした小型タイプの「プチチョコパイ」を発売し、売り上げは再び右肩上がりに。12年に初の商品リニューアルを実施し、17年には売上高(出荷ベース)が過去最高の170億円以上になった。

 19年2月に再びリニューアルを行う。クリームの配合を調整し、生地も品種改良することでしっとり感を高めた。加えて、カカオの分量を増やしてチョコレート感を強くしたという。リニューアルの前後3週間を比較すると、市場での商品回転率は119%伸長し、成果が見え始めている。

ロッテの狭山工場 ロッテの狭山工場

 今回のリニューアルに伴い、製造工程に変更はあったのか。「主に生地に改良を加えたため、オーブンの温度設定などは微調整したが、工程そのものはほぼ変わっていない」とロッテの生産技術部で部長を務める山本浩司氏は説明する。

 以下では、今回公開された生産ラインの一部を写真で紹介する。

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