なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る
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» 2019年04月02日 11時25分 公開

長浜淳之介のトレンドアンテナ:「蒙古タンメン中本」“からうま”ブームの真相 激辛に徐々に慣れさせる仕掛けとは? (1/6)

セブン‐イレブンの「蒙古タンメン中本 北極ブラック」が人気だ。ラーメンチェーンの蒙古タンメン中本はなぜここまで支持されるのか。同店の歴史から分析してみよう。

[長浜淳之介,ITmedia]

 セブン‐イレブン・ジャパンのPB(プライベート・ブランド)である「セブンプレミアム」より、期間限定商品として発売された激辛カップ麺「蒙古タンメン中本 北極ブラック」が、くせになる辛さだと話題になっている。

 2月23日に発売され、カップ麺コーナーの半分くらいを占拠して大々的に展開した店も多かったが、1カ月を過ぎてほぼ完売するところが増えている。売れ行き好調だ。

 ただし、辛いものが苦手な人は北極ブラックをうかつに食べてはならない。なぜなら、辛いものが好きな人から、「味が分からなくなるほど辛く、舌がまひしてしまう」「(辛すぎて)マー油や焦がしにんにくの旨味があるのどうか分からない」「汗が吹き出し、何杯も水を飲まないと完食できない」といった声がよく聞かれるからだ。尋常ではない辛さなのだ。

photo セブンの「蒙古タンメン中本」シリーズ

「蒙古タンメン中本」はカップ麺の人気商品

 何度目かの「激辛ブーム」が到来していることもヒットの要因として挙げられるが、セブンの広報担当者によれば、「ブームに関係なく、中本のカップ麺は弊社トップクラスの人気商品」なのだという。セブンプレミアムには、この北極ブラックとは別に定番商品の「蒙古タンメン中本」があり、カップ麺で1〜2位の売り上げを誇っている。

 これらのカップ麺シリーズは、人気ラーメンチェーンである蒙古タンメン中本が監修しており、首都圏に22店を展開中だ。経営は「誠フードサービス」(東京都豊島区)で、2代目店主の白根誠氏が代表取締役である。

 2代目になってからチェーン化し、現在のところ関東1都3県にしか店舗がないが、カップ麺の効果もあって、全国区の知名度を獲得している。

 唐辛子の色を想起させる店の真っ赤な看板は遠くからでも目立つ。また、真っ赤な武道着を着て、髪を赤く染め、「誠」の文字が入った赤い鉢巻きを巻いた白根氏自らが広告塔となっている。新撰組のような硬派なイメージ作りにも成功していると言えよう。同社公式Webサイトを見ると、道着でバイクにまたがる白根氏の姿が公開されており、なんともいえない雰囲気を漂わせている。

 万人受けするとは思えない激辛な蒙古タンメン中本は、どうしてこんなにも大衆的な人気を獲得しているのであろうか。

photo 激辛メニューに関する警告(上板橋本店)
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