忘れないで2千円札 刷新見送られた理由、財務省に聞いた流通拡大しない(2/2 ページ)

» 2019年04月10日 08時00分 公開
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沖縄のATMでよく出る2千円札

 日本銀行那覇支店によると、2千円札の発行は2000年以降、全国では増え続け、2004年8月には5億1300万枚とピークを迎える。その後、年々減少し、2014年以降は9800〜9900万枚を推移している。

 一方で、沖縄の発行高(ネット支払高累計)は、2002年以降はほぼ上昇。2019年3月には、全国の発行枚数の6.5%にあたる637万枚が流通している。

 沖縄では、ローソンや琉球銀行のATMなどでお金を引き出す時、2千円札を選べる仕組みになっているため、流通が他県よりも多い要因にもなっている。

 財務省理財局は「たくさん使ってほしい。2千円札の普及に向けてパンフレットも作成し、空港や銀行窓口などに置いている。外国の方にも興味を持ってもらいたい」とPRした。

(日本銀行那覇支店のホームページから)

與那覇 里子(よなは さとこ)

首都大学東京大学院2年/沖縄タイムス社 デジタル部記者

1982年那覇市生まれ。千葉大学教育学部卒業。2007年沖縄タイムス社入社、こども新聞「ワラビー」担当、社会部を経てデジタル部。


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