リクルートライフスタイル(東京都千代田区)の調査によると、「現金派」は意外にも20代男女が最多だった。飲食店での支払い方法についての意向を調査したもの。全体としては、キャッシュレス派が現金派を上回り、今後の利用意向でもキャッスレス派が優勢だ。ところが、20代に限ると現金派が半数を超えている。今後の利用意向でも、20代は「現金以外を利用したくない」が25%超となり、各年代でトップだ。
「キャッシュレスというと、アプリ活用などのITスキルを要する場合もあるため、50、60代では低くなる予測もできたが、意外にも20代男女が最も現金支払い意向が強い」(リクルートライフスタイル)
キャッシュレス支払いの中では、クレジットカードの利用経験が8割を超えトップだが、ここでも20代男女の利用経験が平均より低い。20代でクレジットカード利用が進んでいないことが、現金派が多いことと関連がありそうだ。
男女間でもキャッシュレスの意識に違いがみられた。男性はSuicaに代表される「交通系電子マネー」の利用経験が高いが、女性は低めだ。
キャッシュレスの魅力についても、男女で考え方が違う。男性は「現金を持ち運ぶより、キャッシュレスのほうが安全」とポジティブに考える人が多かったが、女性では「キャッシュレスはカード犯罪や個人情報漏えい等が不安」だと考える人が多い。
徐々に浸透が進むキャッシュレスだが、現在のところ各社が繰り広げるキャンペーンがけん引役だ。「ポイントやキャンペーンなどの特典がある」がキャッシュレスの魅力のトップとなっており、まだ普及途上にある。なお2位は「財布がすっきりする」、3位は「支払いが早く済む」となっている。
本調査は1月22日から31日にかけて、首都圏、関西圏、東海圏に住むマクロミルの登録ユーザーに対して行われた。有効回答数は1万50件だった。
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