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» 2019年04月23日 07時00分 公開

積読(つんどく)にも効果あり:ネット全盛だからこそ見直したい「運命の1冊」を探すプロセス (3/4)

[加納由希絵,ITmedia]

――そのように選べば、「自分の課題とずれている」と感じることも減りそうですね。

 それでも、自分に「ぴったり合う」という本はなかなかありませんよ。丸々1冊、全て自分のためになる、なんてことはまずありません。その中の1章でも役に立てばいいのではないでしょうか。

 多くの人が「この本には必ず何かある」と思いすぎているのではないかと思います。異業種交流会で50人と名刺交換しても、必ず全員とビジネスのつながりができるわけではないですよね。本を必ず最後まで読もうとしなくてもいいのです。少しでも役立つことがあれば、読んだ効果はあります。

書店で“トレンド”を知る

――探しているものが具体的ではない場合はどうですか。

photo 書籍ダイジェストサービスを手掛ける、情報工場の藤井徳久社長

 まずは書店に行って、一番目立つ場所に平積みされている本を見ます。そこは、現在のトレンドが最もよく表れている場所です。売れる本、興味を持たれそうな本が置かれていますが、そこを観察するだけでもいろんなことが分かります。

 一例を挙げると、何年か前から人工知能(AI)などのテクノロジーに関する本が増えましたが、最近ではその流れとは逆行する「右脳思考」「感性を鍛える」といったテーマの本が増えています。少し前であれば、ロジカルシンキングを鍛えることが主流だったのに、それとは違う思考法が注目されつつあります。ネット通販でおすすめされる情報だけでは網羅できない、時代の大きな流れを把握できるのが本屋なのです。

 本屋でタイトルを眺めているだけでも効果はあると思います。少しでもキーワードが頭に引っ掛かっていると、後でニュースなどに触れたときにピンときますし、調べ直すこともできます。

 また、平積みされているコーナーだけでなく、ある特定の棚や雑誌タイトルなどを「定点観測」することも一つの方法です。自分の好きなポイントが決まれば、それにフィットする書店を見つけることもできます。

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