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» 2019年04月23日 07時00分 公開

積読(つんどく)にも効果あり:ネット全盛だからこそ見直したい「運命の1冊」を探すプロセス (2/4)

[加納由希絵,ITmedia]

――どのような人が利用しているのですか。

 企業や部署で導入していただいているケースが多いです。現在の契約社数は約240社で、約8万人が利用しています。年間契約の更新率は8割以上です。2月には、個人の方にも使いやすいようにサービスをリニューアルしました。

 サービス開始から10年ほどはそんなに利用者が伸びませんでしたが、近年は伸びています。従来の事業の枠を超えた“イノベーション”が求められる時代になり、本業以外の幅広い分野を知る必要性を実感し始めた企業が増えたからです。以前は「情報は個人で取るもの」という考えだったのが、「情報収集の支援が会社のためになる」と変わってきたように思います。

――毎週たくさんの新刊が出ますが、どのように本を選んでいるのでしょうか。

 ビジネス界において多様なバックグラウンドを持つ編集部のメンバーを中心に、週1回の選定会議を開いて決定します。また、編集部だけではなく、クライアントからも情報を集めます。第一線のビジネスパーソンがそれぞれの業界で重宝する“生きた”情報を活用したいからです。そして、出版社の編集長や著者など、出版業界からも推薦してもらいます。

photo 「SERENDIP」のWebサイトイメージ

ビジネス書の使い方は? 最後まで読まなくてもいい

――ビジネスパーソンがビジネス書を選ぶとき、どのようなことに気を付ければいいでしょうか。

 本を選ぶときには、大きく2つのパターンがあると思います。「解決したい課題がある」ケースと、漠然と「何かないかな」と探しているケースです。それぞれで方法を間違わなければ、いい本に出会えると思います。

――自分の課題が分かっていて、それを解決したい場合は。

 その場合、自分が探しているジャンルのコーナーを見に行くと思いますが、その際はタイトルだけでなく、前書きや目次、そして著者を確認して、自分のニーズを満たせるかチェックします。

 例えば、「営業成績を上げたい」と考えている場合、著者が実際に営業をやったことがあるかチェックすることは有効です。また、「実際にビジネスをやった人」と「学術的にアプローチする人」の両方の著書を買って読み比べるのもいいと思います。ある特定の業界について知りたければ、その業界の中の人と外の人の複数の視点を知ると、考え方が立体的になります。

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